笑えない日に、無理に笑わなくていい|50代からの「自分のご機嫌」の取り方

笑えない日も無理をせず、自分に合う過ごし方を選ぶ50代の暮らしのイメージ

「笑顔でいた方がいい」

そう聞くと、たしかにその通りだと思うことがあります。

でも、笑えない日まで笑おうとすると、 それ自体が少し疲れることもあります。

気分が乗らない日。
人と話したくない日。
なんとなく一人でいたい日。

そんな日まで、 「前向きでいなきゃ」 「機嫌よくしなきゃ」 と頑張る必要はありません。

50代からは、 誰かに合わせて機嫌よくいることより、 今の自分に何が合うのかを、自分で選べること の方が大切なのかもしれません。

この記事では、 「笑顔を増やす方法」ではなく、 自分のご機嫌を、自分で取り直すための考え方 を整理します。


「ご機嫌でいる」は、いつも笑っていることではない

ご機嫌という言葉を聞くと、 明るい、楽しい、前向き、 そんな状態を想像するかもしれません。

でも実際には、 静かに過ごしたい日もあります。

何もしたくない日もあります。

誰かと話すより、 一人でお茶を飲んでいたい日もあります。

それも、その日の自分に合っているなら、 立派な「ご機嫌の取り方」です。

大切なのは、 周りから見て楽しそうかどうかではなく、 自分の中で無理が少ないかどうかです。


笑顔は「正解」ではなく、選択肢のひとつ

笑顔と気分の関係は、心理学でも研究されています。

表情を意図的に変えることで、 気分がわずかに動く可能性を示した研究もあります。

ただし、 「笑えば必ず気分がよくなる」 という単純な話ではありません。

気分が落ちている日に、 無理に笑顔を作ることが合う人もいれば、 今はそっとしておきたいと感じる人もいます。

だから、笑顔は義務にしなくて大丈夫です。

笑ってみたい日は笑う。
今日は違うと思ったら、笑わない。

そのくらい自由でいいと思います。


自分のご機嫌を取り直す5つの確認

1.今ほしいのは「刺激」か「静けさ」か

元気が出ないとき、 何か楽しいことを足そうとすることがあります。

でも、その日に必要なのが 刺激ではなく静けさということもあります。

音楽を聴きたいのか。
テレビを消したいのか。
誰かと話したいのか。
今日は一人でいたいのか。

最初に、 足したいのか、減らしたいのか を考えてみます。

2.「好き」より先に「嫌じゃない」を探す

気分が重い日に、 「何がしたい?」 と聞かれても、すぐには出てこないことがあります。

そんなときは、 大きな楽しみを探さなくて構いません。

「これは嫌じゃない」 くらいから選びます。

  • 温かい飲み物を飲む
  • 窓を少し開ける
  • 好きな香りを使う
  • 服を一枚着替える
  • 近所を少し歩く

ご機嫌を取ることを、 特別なイベントにしなくて大丈夫です。

3.誰かの正解を借りすぎていないか

「朝は散歩した方がいい」 「人と会った方がいい」 「趣味を持った方がいい」

どれも、その人には合っているのかもしれません。

でも、自分にも同じとは限りません。

昨日よかったことが、 今日も合うとは限りません。

去年の正解より、今日の自分に合う方を選ぶ。

ご機嫌の取り方も、 その都度選び直していいものです。

4.「何をするか」だけでなく「何をやめるか」を決める

機嫌を直そうとして、 予定を増やしてしまうことがあります。

でも、

  • 今日は返信を急がない
  • 買い物を明日に回す
  • 夕飯を簡単にする
  • 一つ予定を断る

というように、 何かを減らすことで余白が戻ることもあります。

自分のために予定を減らすことも、 一つの選択です。

5.今日は「ご機嫌を取らない日」でもいい

何をしても気分が動かない日もあります。

そんな日は、 機嫌を直すこと自体を休んでも構いません。

「今日はそういう日」 と決めて、 最低限のことだけして終える。

それも、自分で選んだ過ごし方です。


「自分のご機嫌」は、誰かに取ってもらうものではない

誰かが優しくしてくれたら。
予定通りに進んだら。
家族が分かってくれたら。

もちろん、 周りの出来事で気分が変わることはあります。

でも、いつも周りが自分の思い通りになるわけではありません。

だからこそ、

今の条件の中で、今日は何を選ぶか。

そこだけは、 自分で決められる部分として残しておきたいと思います。

変えられないことまで、 自分の責任にする必要はありません。

その中で、 自分が選べるものだけを選ぶ。

それが、 BE-ALL.が考える「自分のご機嫌の取り方」です。


笑える日も、笑えない日もある

朝、鏡を見て、 少し笑ってみようかなと思う日があれば、 やってみてもいい。

今日はそんな気分ではないと思ったら、 それもそのままでいい。

笑顔は、 自分を整えるための義務ではありません。

その日の自分を知るための、 小さな選択肢の一つです。


身体から整えたい日は、身体からでもいい

気持ちを言葉にするより、 まず身体をゆっくりさせたい日もあります。

深呼吸、姿勢を変える、少し横になるなど、 身体から始めるセルフケアについては、 おうちで整える、やさしい習慣|BE-ALL. にまとめています。

心から始めてもいい。
身体から始めてもいい。
今日は何もしなくてもいい。

入口は、一つでなくて大丈夫です。


まとめ|ご機嫌は「取り戻す」より「選び直す」

自分のご機嫌を取ることは、 いつも明るくいることではありません。

笑うことでも、 前向きになることでも、 何かを頑張ることでもありません。

今の自分を見て、

  • 静かにする
  • 少し楽しむ
  • 誰かと話す
  • 一人になる
  • 何もしない

その中から、 今日に合うものを選ぶこと。

「今日はこれでいい」と、自分で決める。

その積み重ねが、 自分の機嫌を誰か任せにしない暮らしにつながっていきます。

気分の落ち込みが長く続く、眠れない・食べられない状態が続く、日常生活への影響が大きい場合は、セルフケアだけで抱えず医療機関などへご相談ください。


参考情報

  • Coles NA, et al. A multi-lab test of the facial feedback hypothesis by the Many Smiles Collaboration. Nature Human Behaviour. 2022.
  • Coles NA, et al. A Meta-Analysis of the Facial Feedback Literature. Psychological Bulletin. 2019.

※表情と感情の関係については研究がありますが、笑顔を作ることによる影響は小さく、条件によって異なります。本記事は笑顔を健康法・治療法として勧めるものではありません。


この記事を書いた人

竹内 愛
整体師・リンパケアセラピスト/BE-ALL.代表

愛知県豊橋市で、50〜70代を中心に、 身体だけでなく、これからの暮らし方や自分との付き合い方も一緒に整理する時間を大切にしています。

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