「自分を大切にしよう」と思っているのに、何から考えればよいか分からない。
そんなとき、自分を大切にする力が足りないと、ひとまとめに評価していないでしょうか。
気持ちは分かっているけれど、現実の条件が難しい人もいます。
条件は整理できていても、相手がどう受け取るかが気になって、言葉にできない人もいます。
止まっている場所が違えば、次に確かめることも違います。
このシリーズは、50代からの暮らしを考えるために、BE-ALL.が用意した五つの入口です。
年齢を重ねた変化も、仕事や家族の事情も、今の気持ちも、判断の材料に含めます。
「50代だから仕方ない」と、一つの答えにはまとめません。
「自分を大切にできない」を、作業に分けてみる
例えば、返事を保留している用件があるとします。
「まだ決められない」と思ったとき、どこまで分かっているかを確かめます。
| 今、分かっていないこと | 次に考える作業 |
|---|---|
| そもそも自分はどうしたいのか | 気づく:望みを、良い悪いの採点から離して知る |
| 希望はあるが、どんな形なら引き受けられるか | 選ぶ・調整する:用件の条件を分けて検討する |
| 自分の考えはあるが、言うべきか迷っている | 伝える:意見を持つことと、発言や相手の返事を分ける |
この表は、できているかを採点する表ではありません。
「希望は分かっている。次に確かめたいのは期限だ」のように、
すでに分かったことを残すための表です。
気づく・選ぶ・調整する・伝えるは、別々の作業です。
一つで止まっていることを、自分全体の評価にしなくてよいのです。
身体の状態が気になるときや、心身を説明する言葉が気になるときには、
別の入口もあります。以下から、今の疑問に近いものを一つ選んでみてください。
本音を認めるところで止まっているなら
「そう思うこと自体がいけない」と、
望みが出てきた直後に打ち消してしまうときの入口です。
望みと、それに自分が付けた評価を二行に分けます。
望みを認めても、今すぐ実行すると約束したことにはならない、と考えます。
何をすれば楽しくなるかを探したい場合は、
既存の刺激と静けさから、今ほしい過ごし方を考える記事もあります。
本音を認めることと、その日の過ごし方を選ぶことは、別の入口です。
希望と現実をどう合わせるかで止まっているなら
納得できない選択を続けるとき|自分を置き去りにしない条件の整え方
引き受けるか断るかの二択から、範囲・期限・分担・頻度・方法へ分けて考える記事です。
家族を迎える仮の例を使い、大切にしたいこと、負担、動かしにくいこと、相談できそうなことを整理します。条件を変えられない場合まで、本人の責任にはしません。
自分の意見を言葉にするところで止まっているなら
「私はこう思う」と言っていい|自分の意見と相手への攻撃を分ける
相手を説得できる自信がないために、自分の考えまで引っ込めてしまうときの入口です。
まず、自分の意見を紙の上だけで一文にします。
人柄への評価と具体的な提案を区別し、伝えるかどうかは、その後で選びます。
身体と暮らしの関係が気になるなら
体に力が入るとき、暮らしでは何を抱えている?|心と身体を決めつけずに見る
身体で感じたことと、生活の中で求められたことを、二つの欄に記す記事です。
コンピューター作業の研究を手がかりに、
研究で測る筋活動と、本人が感じるこりや痛みを区別します。
同じ日に起きたことを、すぐ原因と結果で結ばない見方を持ち帰れます。
東洋医学の言葉が、自分に当てはまりそうだと思ったら
気滞や肝気鬱結という言葉を、どの体系の中で読むかを整理する記事です。
伝統的な「肝」と現代医学の肝臓の範囲の違いや、
用語を知ることと自分の原因を確定することの違いを説明します。
用語を使って自分を診断するための記事ではありません。
BE-ALL.が、身体の話だけにしない理由
整体・リンパケアサロンBE-ALL.では、施術中の強さや姿勢について希望を伝えられること、次回の予約をその場で急いで決めなくてもよいことを大切にしています。
私が提供するケアの場でも、ご本人がどう感じ、何を選ぶかという作業があるからです。
身体の状態だけを見て、暮らしの答えまでこちらで決めることはしません。
このシリーズでも、読んだ人を一つの答えへ連れていくより、
今どの問いを考えたいかを選べる形にしました。
「前はできたのに」が気になっている場合は、
動けたことと、その後に余裕が残っていることを分ける記事で、
これまでの基準を見直す手がかりを整理しています。
今日の入口は、一つでよい
この順番で全部読む必要はありません。
本音を知った後に条件を考え、必要なら伝える、という流れもありますが、
身体の記録から始めても構いません。
今の自分について、一行だけ書いてみます。
「もう分かっているのは__。次に確かめたいのは__。」
決められない事情があるなら、それも分かっていることに含めます。
全部を動かせる状態になるまで、自分を理解できていないことにはなりません。
今日の問いは、「私は今、どの作業で止まっているだろう?」です。
自分全体に答えを出す前に、次の一つを選んでみませんか。
竹内 愛|整体師・リンパケアセラピスト/BE-ALL.代表
愛知県豊橋市で、ご本人の感じ方と選択を大切にしながら、身体と暮らしを考える入口をつくっています。

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